任意売却は普通の不動産屋に相談すべきか?
不動産屋は、宅地建物取引業者と言い、不動産取引業を営むのに都道府県知事または国土交通大臣の免許を受ける業者です。
任意売却の際に、不動産を売却する相手を探してきてもらうのに、不動産屋に相談する必要があります。
問題は「普通」でいいか?です。
物件を売却するだけであれば普通の、街中にある、不動産屋で問題ありません。
(もちろん、個々のお店の能力により売却の成否や売買価格が変わってくるため、どこでもいい、というわけではありませんが)。
これに対して、任意売却を行う場合には、物件の売却と平行して債権者との交渉が必要になります。
債権者との交渉を別に専門家を探してお任せし、不動産屋は売却に特化してもらう、というのも一つの選択です。
しかし、通常は余計に費用がかかること、及び連携に問題が生じる可能性があることからオススメされません。
任意売却にノウハウを持つ不動産屋に依頼することが何より間違いのない選択であると思われます。
不動産屋を紹介してくれるケース
なお、銀行が任意売却のための不動産屋を紹介してくれるケースがあります。
債務者よりも債権者を眺めて仕事をしがちとは言われます。
しかしながら、
(1)銀行とのパイプがしっかりしていること
(2)万が一売却が進まなかったときに債権者にリスケを迫りやすいこと
の2点から、必ずしも全て拒否すべきとは言えません。
銀行との関係が良好で銀行が債務者のため真摯に不動産屋を紹介してくれていたり、不動産屋がおかしな提案などを
する場合にそれを質せる知識をお持ちであれば検討してみてもいいのではないかと思います。